プロモーションサイト賞 優秀賞
GARDENS STORY 『庭園のレイディたち』有川ひろ|阪急西宮ガーデンズ 15周年特設サイト
阪急阪神ビルマネジメント株式会社
https://xs879904.xsrv.jp/nishinomiya/
■要約
地元・西宮が熱狂、地域の名作を受け継ぐストーリーテリング
“商業施設×鉄道×15年の年月” 地域資産を組み合わせたオリジナル短編小説で、顧客との強固な関係づくりを。
■目的
兵庫県西宮市にある阪急西宮ガーデンズは、開業15周年。周年に際し、来館されるお客様やテナント、地域を含めた顧客とのエンゲージメント強化をミッションに掲げ、日本でいちばん地域から愛されるローカル商業施設になるために本プロモーションを実施。
■戦略&パートナーシップ
阪急西宮ガーデンズ誕生と同じ年に発刊され、地元・阪急沿線が舞台の大ベストセラー小説『阪急電車』。西宮市民から絶大な支持のある本作の文脈を受け継ぎ、地元愛をくすぐる新たな“物語”を生み出すことで、顧客との絆を深める施策を立案。
本格的なストーリーテリングを実現するため、広告施策で初めて、『阪急電車』をプロデュースした幻冬舎と『阪急電車』作者の有川ひろ氏、阪急西宮ガーデンズの3社パートナーシップを実現。
■プロモーション内容
『阪急電車』の文脈を活かしつつ、ストーリーの舞台を阪急西宮ガーデンズにしたオリジナル短編小説「GARDENS STORY『庭園のレイディたち』」を創作。主人公は顧客であり、西宮で暮らす喜びを四季の催事を交えながら伝え、15年の軌跡をパズルのようにつなげた全4話を展開。この短編小説を、周年の春夏秋冬にあわせてWEBサイトで公開し続けることで、1年間、顧客とのコミュニケーションを継続。
■プロモーションサイトのポイント
顧客はもちろん、老若男女、ハンディキャップを持つ方、すべての人へ届けるために、文章だけでなく地元の馴染みある景色の映像や写真を絡めて、絵本のような小説コンテンツとして制作。地元の関西弁の語り手を起用した音声小説も収録し、耳でも情景を感じてもらえる仕立てにした。映像や写真は、物語に関連する西宮ガーデンズ館内や阪急電車のホーム、近隣で撮影したものであり、サイトではストーリーに沿って画像を配置、その画像の移り変わりも楽しめるようにデザインした。
■サイト以外の展開
施設館内だけでなく、阪急電車や最寄り駅など顧客の生活導線に沿ってOOHやサイネージでグラフィックを掲出し、サイトコンテンツへの誘引を強化。周年の締めくくりには、全4話をブック化したノベルティを顧客へ直接配布し、リアルでも接点を設けて関係づくりの深耕を深めた。
■結果
本プロモーションを絡めたSNS広告のCTRは322%と向上し、推定リーチは25億、メディア露出広告換算 は2億円となった。阪急西宮ガーデンズの年間売上は過去最高を記録。
SNSには「『阪急電車』を読んだ時みたいに嬉しい」「続きが気になる」「主人公と自分が重なる」「聖地巡礼したい」などのコメントが溢れ、『阪急電車』の文脈を汲んで共感を得ており、エンゲージメント強