企業BtoBサイト賞 グランプリ
まつりと|日本のまつり探検プロジェクト
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
【全国の「まつり」を探検するオウンドメディアの立ち上げ】
「まつり(祭り)」は全国各地で古くから継承されている日本を代表する文化です。
盛大なまつりのニュースを目にする一方で、少子高齢化による継承者不足、コロナ禍の中止・延期などの影響により、伝統が風化していく状況も起こっています。
このプロジェクトでは観光訪問者、運営実施者、地域社会に対して、まつり本来の価値を認識してもらうことにより、新しい発見・理解・繋がりを作り、文化を継承・発展させていくことを目的としています。
【映像・コンテンツを活用した"多面性"のあるWebサイト】
全国のまつりには、地域性、文化性などのさまざまな側面があることに着目。"点"の情報を提供するだけではなく"多面性"のあるサイトをめざしました。
【Webサイトの注力ポイント】
■体験感
伝統文化は理解が難しくハードルを高く感じてしまう側面があります。前提知識がなくとも世界観に没入できる「体験感」のあるクリエイティブを行う必要がありました。
【映像の活用】
人の息遣いやムードを伝えるために現地取材にて映像を撮影。ドキュメンタリー番組形式をとり、気軽にまつりに触れることができます。まつり個別紹介ページのメインコンテンツとして機能しています。
【ビジュアルディレクション】
写真は全国のまつり撮影を専門としている写真家へ依頼。それぞれのまつりごとの良さを最大限表現することにこだわりました。
【情報設計】
全国のまつりは距離が離れていても共通性があることに着目。タグの活用や導線設計により、次々とまつりを「探検」できるユーザビリティにしました。また、マップから探す機能を実装し、コンテンツへの直感的なアクセスを可能にしています。
技術面では充実した機能とパフォーマンスを両立するためにヘッドレスCMSを採用。ストレスのないよう最適化しています。
■記事コンテンツ
ユーザーがさらに関心を深めるステップとして記事コンテンツを充実させました。「鬼ってそもそも何?」「印象的な踊りはなぜ行われる?」など共感しやすい切り口から"まつり文化"について知ることができます。
【SNS連携】
公式YouTube、公式Instagram、外部Webメディアと連携し、それぞれ独自のコンテンツを発信しながら連携をとることにより、Webサイトが「最終的なプラットフォーム」として機能しています。
【このプロジェクトを通して】
現在、全国103のまつりの紹介を通じ、まつり実施者との関係、ネットワークを構築しました。サイトも多くの訪問者があり、公表できる成果の一部にはなりますが、動画は合計で356万再生(2023年8月現在)を達成。「まつりのことなら"まつりと"」という存在としてユーザーへの発信、事業者への連携促進、機会提供を今後も行なっていきます。