【 目的 】
いま自動車業界は、100年に1度と言われる大変革の中にあります。馬からクルマへ、そしてその次へ。いままでの常識はすべてひっくり返る。これまでのやり方は通用しない。新しい正解を、ゼロからつくらなくてはいけない。そんな時代の中で、「私たちはなんのための存在するのか」 という、ブランドパーパスを定義しなおしました。だからこそ、どんな未来をつくりたいのか。その実現のためにどんなことに挑戦し、どんな行動をすべきなのか。バックキャスト型のブランドストーリーを描きました。みんなで夢を語り、仲間を集め、難しいことに挑戦し、新しい常識、新しい正解をつくりあげていく。その一連のコミュニケーションのプラットフォームとして機能するコーポレートサイトを目指しました。

【 手段 】
1. 「 ブランディング 」 を中心に
ただ、情報をきれいにまとめるのではなく、ブランドパーパスを軸として、ビジョン、ミッション、バリューといった、ストーリー性を持たせたコンテンツメイクに。また、こちらが言いたいことを言うだけの、一方的な情報整理ではなく、"ターゲットごと" に情報を再整理。採用や商談といった "目的" に、きちんとつなげるコンバージョン設計を目指しています。

2. 「人」 が育つ場所に
Webサイトというハードをつくるだけではなく、それを運用するソフト（人を育てること）も、重要であると考えました。これまでは各事業部が、CMSで情報発信する 「コンテンツオーナー制度」でした。このリニューアルを機に、広報・ブランディング部門が、表現の仕方やアプローチをプロデュースする、「コンテンツプロデューサー制度」 に変更。広報は、ただ情報を横に流したり、webを管理するだけの役割ではなく、「コミュニケーションのプロ」 としての役割を求められるようになりました。それにより仕事のおもしろさや、やりがいが生まれ、多くの 「能動的な行動」 に繋がっています。

3. オウンドメディア" Stories " の立ち上げ
これまでは、"事実" を伝える 「ニュースリリース」 しか持ち合わせていませんでしたが、"挑戦" を伝える 「Stories」 というオウンドメディアを立ち上げました。ムーンショットを起こすことが求められている現代において、変革の旗印となるような社員やプロジェクトを積極的に紹介しています。

4. グローバル対応
今回は、対象国が30か国以上、言語数が20以上、サイト数が50以上の大規模サイトリニューアル。グローバルサイトは、本部でつくりあげる企業ブランディングやガバナンスを浸透させるためのカスタム不可の領域と、地域ごとのコミュニケーションニーズにあわせて、現地広報が柔軟にカスタム対応できる領域。その両方を併せ持つハイブリッドなサイト構成に。