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済生会熊本病院ホームページ
社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院
済生会熊本病院は病床数400床、標榜科20診療科の規模を有する熊本県の中核病院で、「医療を通じて地域社会に貢献します」の理念のもと、救急医療、高度医療、予防医療、地域連携、人材育成に尽力しています。
当院は全国的にも救急車搬送数が多く、手術支援ロボット「da Vinci」2台の導入や循環器領域において九州初症例となる「左心耳閉鎖システム(watchman)」を実施するなど高度急性期医療や先進医療に特徴があります。
当院には様々な病態や不安を抱えた患者さんが受診するため、公共性とホスピタリティを意識した設計を軸に、これまでのWebサイトの課題を踏まえ、2021年4月にリニューアルを行いました。
[課題]
医療分野は治療や技術、医療機器、薬、知識などが日々アップデートされます。当院のWebサイトでも最新の医療情報をいち早く、かつ確実に患者さんへ届けるため情報追加を行った結果、サイト全体の情報量がかさみ、結果的に患者さんが必要な情報にアクセスしにくい状況となりました。複雑化した導線の整理を行い、必要な情報が必要としている方へ届くサイトとすべくリニューアルを行いました。
[リニューアルのポイント]
①シンプルで直感的な使いやすさ
旧サイトのアクセス解析からよく見られるサイト、情報を中心に視認性を向上させました。
・外来、入院、救急など目的別にメニューをアイコン化し、直感的、かつ、すぐにアクセスできるよう工夫
・ニーズ・優先度の高い「外来受診のご案内(診療日や受付/診療時間など)」の情報をトップページ上段に設け、クリックしなくとも情報が得られるよう配置
・情報量(医師数、診療科数)の多い医師情報・診療科情報は、ユーザービリティ改善のため、トップページ中段に検索エリアを配置
②ブランディングの強化
特徴である”高度急性期医療”が伝わるようなトーンおよびビジュアルとしました。
・テーマカラーをブルーに統一し、情報過多になりがちなトップページには医療情報の掲載ではなく、理念に沿った5つのビジュアルを配置
・ページ上部に高度急性期医療に関する特設サイトをピックアップとして配置
・7割を越えるスマホユーザーを意識し、ピックアップメニューを定期的に入れ替えることで訴求力を向上 ※スマホではデフォルトで1コンテンツのみ表示
③ 有益で豊富な情報発信
当院のWebサイトは疾患や治療に関する掲載量が多く、結果的に検索流入が多い特徴があります。
・病気や健康に関する有益な診療情報を届けるため、比較的新しい治療・取り組みを動画や文章を使って伝える【済生会熊本タイムズ】エリアを設置 。医師の柔らかい表情や想いを前面に載せるなど「病院らしくない」、「親しみが持てる」コンテンツ作成を意識して配信
・目的とする情報だけでなく、サイトごとに関連の深い情報へのリンクを設けることで回遊性を向上