2018年12月6日、東京、白金台の八芳園にて、「Webグランプリ」の贈賞式が行なわれました。今回で6回目となったWebグランプリ。このページでは「企業グランプリ部門」の贈賞の様子をお伝えいたします。
贈賞に先立ちまして、開会のご挨拶を
「公益社団法人日本アドバタイザーズ協会専務理事 鈴木 信二」よりさせていただきました。
企業グランプリ部門贈賞のオープニングムービーが流れると、いよいよ各賞贈賞の開始です。
はじめにWeb広告研究会代表幹事である田中滋子より審査経過の発表を行いました。
皆様こんにちは。Web広告研究会代表幹事をしております。NECの田中です。
私の方からWebグランプリ、企業グランプリ部門の審査経過についてご説明させていただきます。
今年は先ほど専務理事のお話もあった通り、Web広告研究会でWebグランプリを開催するようになって6年目となります。
毎年企業グランプリ部門では、その年のWeb活動の傾向や流行などによって、募集部門を見直しておりますが、今年はより企業ブランディングや事業活動において、コーポレートサイトの重要度が増しているという判断がありまして、コーポレートサイト賞を新たに設けました。
その他例年通り、企業BtoBサイト賞、BtoCサイト賞、プロモーションサイト賞、浅川賞の5部門となっております。
Webグランプリは皆様もご存知の通り、参加企業による総合評価で一次審査、二次審査を行なっていくことになっております。
8月からエントリーが開始されまして、今日のグランプリの贈賞式となったわけですけれども、今年ご参加頂いた企業は58社、去年より増えております。
また各企業から審査委員を登録していただきまして、その方々の総合評価によりグランプリが決まることになるんですけれども、今年は369名の方にご登録いただきました。
この人数も去年より増えているという状況でございます。誠にありがとうございます。
この369名の方々にサイトを評価していただきまして、良かったところとかもっと改善したほうがいいところをコメントとしていただきまして、それにつきましてはもう既に各社にフィードバックされていることと思います。
ぜひそのコメントをよく読んでいただいて、今後のサイトの改善につなげていただきたいと思っております。
そして、今年はサイトの審査をしていただいた方の中から、審査をしてもらった企業の方が、非常に役に立ったというようなコメントを選んでいただいて、審査委員特別貢献賞として、感謝の意味を込めて賞状をお渡しするということになりました。
今年の審査員特別賞の方々は、有効な素晴らしいコメントを頂いた方ということで表彰させていただきますが、自信を持ってWebサイトの運営にあたっていただけると良いかなと思っております。
また浅川賞につきましては、この後浅川さんから解説があると思いますが、IBMフェローの浅川智恵子さんを審査委員長として、アクセシビリティ専門家の皆様、また目に障害をお持ちの方の皆様で審査を頂いて、今日のグランプリを決定しております。
以上今年の各部門のご紹介と、審査経過をご説明いたしました。
これから贈賞式に入りますので、是非最後まで皆様お付き合いいただければと思います。
ありがとうございます。
始まりは「審査委員特別貢献賞」の贈賞からでした。
「企業グランプリ部門」は、参加企業各社の審査委員による相互審査にて行われています。その審査において、素晴らしいコメントをいただいた皆様を、審査委員特別貢献賞として表彰させていただきました。
受賞されたのは以下の方々です。
株式会社アーキタイプ 木村 ゆうき様
※木村様は、岩崎電気株式会社のパートナー企業として審査にご参加いただきました
株式会社オリエンタルランド 志村 久美子様
株式会社エムエム総研 安達 啓太様
※安達様は、コクヨ株式会社のパートナー企業として審査にご参加いただきました
商船三井客船株式会社 曹 学賢様
※曹様は当日、ご都合により欠席でした
ソフトバンク株式会社 久保島 希子様
株式会社日経BPコンサルティング 古賀 雅隆様
※古賀様は、ダイハツ工業株式会社のパートナー企業として審査にご参加いただきました
ネスレ日本株式会社 奈良 理恵様
株式会社ソニックジャム 村田 健様
※村田様は、ネスレ日本株式会社のパートナー企業として審査にご参加いただきました
株式会社JR西日本コミュニケーションズ
赤星 卓様
※赤星様は、公益社団法人 びわこビジターズビューローのパートナー企業として審査にご参加いただきました
株式会社JR西日本コミュニケーションズ 山本 瞳様
※山本様は、公益社団法人 びわこビジターズビューローのパートナー企業として審査にご参加いただきました
山本様は当日、ご都合により欠席でした
受賞者を代表して、ソフトバンク株式会社 久保島様に贈賞させていただきました。
プレゼンターは主催のWeb広告研究会を代表し、田中滋子(代表幹事)より贈賞させていただきました。
審査委員特別貢献賞を受賞された皆様には、表彰状、フォトスタンドおよび副賞を贈呈させていただきました。
続きまして、浅川賞の贈賞です。
今年の浅川賞は準グランプリ2サイト、グランプリ1サイトの受賞となりました。
浅川賞 準グランプリは
広島大学の「広島大学公式ウェブサイト」です。
同じく、浅川賞 準グランプリは
富士ゼロックス株式会社の
「富士ゼロックス株式会社コーポレートサイト」です。
そして、浅川賞 グランプリは
東京海上日動火災保険株式会社の
「トータルアシスト自動車保険」です。
贈賞後、プレゼンターの浅川様よりコメントをいただきました。
日本受賞された皆様おめでとうございました。
今年視覚障害者ユーザーとWebアクセシビリティの専門家のチームで審査をするようになって、二年目となりました。
浅川賞そのものは、2010年から9回目となったわけなのですが、初期はですね、非常に苦労しました。
最初の頃は本当に読みにくい、よくわからない、音だけでは理解できないというようなページもあって、
非常に評価がある意味楽なところがあったのですが、最近ではほとんどのサイトが音声で理解できる、見出しもきちんと付いている、Alt属性もあるということで、非常にグランプリを決定するのが難しいという状況になってきています。
ただ、そんな中で、やはりユーザーがいいと思ったサイト、また専門家がこのサイトに関してはもっとこうすれば良くなるんじゃないかという、すごく意味の深い、内容の深いディスカッションができるようになりました。
今年はその中で東京海上日動さんのウェブサイトが、あらゆる意味でバランスが取れているということで、見事グランプリを受賞されました。
その他準グランプリに関しては、非常に評価者から有意義なコメントが出てきました。
広島大学さんに関しては、昨年コメントさせて頂いた改良点が反映されていたということが指摘されました。素晴らしいというコメントが出ました。
また、富士ゼロックスさんに関しては、視覚障害者のユーザーサイドから出てきたのですが、数年前に検索できなかったドライバーの検索が、今年はサクサクできるようになっていたということで準グランプリを受賞された2サイトさんに関しては、ユーザーから、以前できなかったことができるようになったということで、
是非準グランプリを受賞して頂いて欲しいということで、このような結果となりました。
ユーザーと専門家の両グループからの評価が、本当に私たち自身も面白いなと、
もっと内容を深くWebサイトのオーナーの皆さんにお知らせしたい、そのためにはあまり多くのサイトを深くすることは、時間的にも内容的にも無理ではないかということで、
じゃあ、どうすればもっと深く私たちの評価やコメントをお伝えできるかという事を皆さんでディスカッションしています。
是非皆さんアクセシビリティを交流いただき、来年の応募をしていただければ、私たちも楽しくワクワクと評価をさせて頂けると思いますので、是非来年もお願い致します。
今年の皆さん、どうもおめでとうございました。以上です。
続いてはコーポレートサイト賞の贈賞です。
プレゼンターは公益社団法人日本アドバタイザーズ協会の伊藤 雅俊理事長が務めました。
コーポレートサイト賞は優秀賞2サイト、グランプリ1サイトの受賞となりました。
コーポレートサイト賞 優秀賞は
小田急電鉄株式会社の
「小田急電鉄コーポレートサイト」です。
同じく、コーポレートサイト賞 優秀賞は
ソフトバンク株式会社の
「つなぐ「 」~明日へとつなぐ、
基地局を支える人たち~」です。
そして、コーポレートサイト賞 グランプリは
学校法人近畿大学の
「近畿大学公式ウェブサイト」です。
続いては、プロモーションサイト賞の贈賞です。
プロモーションサイト賞は優秀賞2サイト、グランプリ1サイトの受賞となりました。
プロモーションサイト賞 優秀賞は
東亞合成株式会社の
「君に、くっつけ!」です。
同じく、プロモーションサイト賞 優秀賞は
日清食品ホールディングス株式会社の
「チキンラーメン アクマのキムラー
スペシャルサイト」です。
そして、プロモーションサイト賞 グランプリは
高崎市の 「絶やすな!絶品高崎グルメ「絶メシリスト」」
です。
企業BtoCサイト賞は、優秀賞3サイト、グランプリ1サイトの受賞です。
企業BtoCサイト賞 優秀賞は
サントリーBWS株式会社の
「DRINK SMART
お酒との正しい付き合い方を考えよう」です。
同じく、企業BtoCサイト賞 優秀賞は
株式会社ニチレイフーズの
「冷凍で食を豊かに「ほほえみごはん」」です。
同じく、企業BtoCサイト賞 優秀賞は
三井住友海上火災保険株式会社の
「知ろう・備えよう災害対策」です。
そして、企業BtoCサイト賞グランプリは
ブラザー工業株式会社の
「日めくり絶滅危惧種」です。
続いて、企業BtoBサイト賞の贈賞です。
企業BtoBサイト賞は、優秀賞2サイト、グランプリ1サイトの受賞です。
企業BtoBサイト賞 優秀賞は
岩崎電気株式会社の
「オプションをトリカエル」です。
同じく、企業BtoBサイト賞 優秀賞は
AGC株式会社の
「発見!あなたのまわりのAGC」です。
そして、企業BtoBサイト賞グランプリは
コクヨ株式会社の
「「コクヨの実験」
<オフィスチェアー「ing(イング)」製品サイト>」
です。
企業グランプリ部門の贈賞のレポートは以上となります。
受賞された企業の皆様、誠におめでとうございました。
皆さんこんにちは。ただいま紹介いただきました日本アドバタイザーズ協会の鈴木でございます。
開会に先立ちまして一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
Webグランプリ贈賞式にお越しいただき誠にありがとうございます。本日受賞された皆様、それから関係者の皆様、誠におめでとうございます。
Webグランプリとなってからの開催は今年が第6回目なのですが、Web人部門の前身であるWebクリエーションアウォード、これは16年目を迎えるそうであります。
企業グランプリ部門の前身である企業Webグランプリは今年12年目と、インターネットの勃興期から続いているアワードでございます。
今年もこの後、多くの優れた人、サイトの表彰をさせていただくわけなのですが、この近年、コミュニケーションの主役となったデジタルプラットフォームに、インターネットメディアや広告について、やや信頼度も下がっているんじゃないかという声も聞かれる最中でございます。
日本アドバタイザーズ協会(以下、JAA)では昨年及び今年の事業方針に、デジタル広告における課題の抽出と解決に向けた取り組みというのを掲げておりまして、Web広告研究会も、今インターネット広告の健全化に向けたワーキングプロジェクトということで、様々な方が参加をして今始まったばかりでございます。
消費者の皆さんが安心してインターネットを利用できる、それから企業も安心して広告を打てる、そういう場を作るための活動を行なっております。さらにJAAでは、デジタル広告情報連絡会というのを昨年の夏くらいからやっております。
私どもJAA、それから広告業協会、それからインタラクティブ協会、専務理事以下毎月議論を行なっております。
最近の話ですが11月上旬に3つの協会で、デジタル広告の最新国である英国に出張してまいりまして、英国の広告主団体それから広告会社のメディアの団体が、共通して立ち上げたJICWEBSっていうのがございます。Joint Industry Committee of Web standard。
三つの業界が一緒になって作っているという組織にインタビューをしてまいりました。
これはアドフラウドやビューアビリティとか、信頼できるメディアにサーティフィケーションを与える組織であります。
英国ではいち早くその広告の信頼性を担保する枠組みが立ち上がっておりまして、来年度は日本においても同様の組織あるいは組合を立ち上げるべく三協会で議論が深まっています。
是非Web研の皆様と共同で、デジタル広告の信頼性を確保する取り組みを強化し、インターネット周りの事業やそれから様々な技術、これを強化し、大いに様々なマーケットを拡大していきたいというふうに考えております。
本日受賞された皆様の素晴らしい活動を守り、より発展させていくために、アドバタイザーズ協会も Web広告研究会も、活動を一生懸命進めてまいりたいというふうに思います。
皆様方には引き続き、ご支援ご指導のほどよろしくお願いします。
どうもありがとうございました。