2016年12月7日、東京、白金台の八芳園にて、「Webグランプリ」の贈賞式が行なわれました。今回で第4回(前身の企業Webグランプリから数えると13回目)となったWebグランプリ。このページでは「企業グランプリ部門」の贈賞の様子をお伝えいたします。
贈賞に先立ちまして、開会のご挨拶を「公益社団法人日本アドバタイザーズ協会専務理事 鈴木信二」よりさせていただきました。
企業グランプリ部門贈賞のオープニングムービーが流れると、いよいよ各賞贈賞の開始です。まずはじめにWebグランプリ プロジェクトリーダーである田中滋子より審査経過の発表を行いました。
皆様、こんにちは。NECの田中です。
私、Webグランプリのプロジェクトリーダーとして、務めさせていただいております。
今回のWebグランプリの企業グランプリ部門の審査経過についてご説明させていただきます。
今年は、企業グランプリ部門は、2006年から経過しまして10年目となります。
10年目の記念という事もありますが、特に記念の賞は無いのですが、10年目という事で一区切りかな、と思っています。
今回参加いただいた企業は55社。そして「企業グランプリ部門」は相互審査を基準としておりまして、各企業から審査委員の方々、5名から10名の方に参加いただいて相互に評価する、という審査方法をとっておりますが、今年は364名の方に登録いただきました。誠にありがとうございます。
その364名の方々にサイトを評価していただき、良かった点、ここはもうちょっと直した方が良いんじゃないか、というようなコメントをいただきました。そのコメントはすでに各社の皆様にフィードバックしていると思いますので、是非それをご確認いただきまして、更なるサイトの向上に努めていただきたいと思っております。
「企業グランプリ部門」はプログラムにもあります通り、浅川賞、スチューデント賞、ソーシャルサイト賞、プロモーションサイト賞、企業BtoCサイト賞、企業BtoBサイト賞という事であります。
浅川賞につきましては、IBM フェローの浅川智恵子さんを審査委員長として、目に障がいをお持ちの方々に、実際にサイトを見て評価していただく、という賞でございます。
スチューデント賞につきましては、今年は慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部の皆さんに加えまして、芝浦工業大学柏中学高等学校のコンピューター部の皆さんに審査に加わっていただきました。そして、プロモーションサイト、ソーシャルサイト、BtoBサイト、BtoCサイトにつきましては、相互評価という事になっております。
これから贈賞式という事で、皆様、是非最後までお付き合いいただければと思います。
まず初めに「審査委員特別貢献賞」の贈賞です。
「企業グランプリ部門」は、参加企業各社の審査委員による相互審査にて行われています。その審査において、素晴らしいコメントをいただいた皆様を、審査委員特別貢献賞として表彰させていただきました。
受賞されたのは以下の方々です。
日本特殊陶業株式会社 北河広視様
株式会社アクアリング 鈴木和功様
※鈴木様は、日本特殊陶業株式会社のパートナー企業として審査にご参加いただきました。
北河様、鈴木様はご欠席のため、日本特殊陶業株式会社 吉田梨乃様にご登壇いただきました。
ソフトバンク株式会社 久保島希子様
株式会社NTTドコモ 後藤真紀様
株式会社アーキタイプ 高畑正弘様
※高畑(たかはた)様は、岩崎電気株式会社のパートナー企業として審査にご参加いただきました。
資生堂ジャパン株式会社 長伴樹様
三菱地所株式会社 西地達也様
西地様は本日ご欠席の為、 パートナー企業のNRIネットコム株式会社 時津祐己様にご登壇いただきました。
ダイハツ工業株式会社
ダイハツ工業様は、審査委員全員が審査対象サイトを丁寧に評価し、各サイトに対して素晴らしいコメントをいただきましたので、今回は企業として審査委員特別貢献賞の受賞となりました。
代表して小林宏至様にご登壇いただきました。
受賞者を代表して、株式会社アーキタイプ 高畑正弘様に贈賞させていただきました。プレゼンターは主催のWeb広告研究会を代表し、田中滋子(代表幹事)より贈賞させていただきました。
審査委員特別貢献賞を受賞された皆様には、表彰状、フォトスタンドおよび副賞を贈呈させていただきました。
続きまして、浅川賞の贈賞です。
今年の浅川賞はグランプリ1社のみ受賞となりました。
受賞されたのはNEC(日本電気株式会社) 「NEC Vision for Social Value Creation」です。
贈賞後、プレゼンターの浅川様よりコメントをいただきました。
IBMの浅川です。
2016年のグランプリを受賞されたNECさん、おめでとうございます。
今年はたぶん皆さん、少し違う雰囲気だな、と思われたと思うんですけども、簡単に背景を講評させていただきます。
今年は皆さん自身でWebアクセシビリティのチェックをしていただいて、対象サイトとして登録させていただきました。ですので、本当に今年感じたことは、Webアクセシビリティに対する企業の皆さんのコンプライアンスに対する非常にビジビリティが、すいません、なんか日本語が出なくなってますね。コンプライアンスに対するビジビリティが非常に向上したな、というのを全体的に感じました。
その中で、本当に「miChecker」を使って私達も再確認いたしましたけれども、非常に高得点を得られたサイトさんが沢山ありました。2010年からずっと続けてきた中で、常に高いポイントを取られていたNECさんに今年はついにグランプリを受賞いただきました。
本当に見ていて、当初の目標を果たしたな、というのをすごく感じました。皆さんにWebアクセシビリティの重要性というものを、本当に広く知っていただいて、分かりやすいページを作っていただけたな、という風に感じます。
オルト属性、構造化ですね、見出しなどを使った構造化など、本当に音声で読みやすいページというものが増えてきたな、という風に感じています。この7年を通して、そういうビジビリティの向上が理解できたという事を今年確認し、今後は新たなフェーズに来たかな、という風に感じています。ただそういった基本的なWebアクセシビリティを評価して浅川賞を続けるのではなくて、来年以降はちょっとサプライズをやりたいなと思っています。
浅川賞が第2フェーズに入って、本当に楽しいサイト、コンテンツも含めて、音声で聞いていて楽しいサイト、ひょっとしたらそれは視覚障がい者だけではなくて、このモバイルの時代になって、車の中や移動中、いろんな所で音声で情報を聞く機会というのが、皆さん増えてきていると思うんですね。
そういう中で楽しいサイトというものを、来年以降選んでいければと思っています。
来年以降の評価方法については、今後関係者の皆さんとご相談しながら進めていき、決まり次第また告知させていただきたいと思いますので、是非よろしくお願いいたします。
それでは今年、NECさん、どうもおめでとうございました。
以上です。ありがとうございます。
続いてはスチューデント賞の贈賞です。今年のスチューデント賞は慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部の皆さん、芝浦工業大学柏中学高等学校 コンピューター部の皆さんに、審査いただきました。
プレゼンターは、Webグランプリ ファウンダーの稲富滋様にお願いいたしました。
スチューデント賞は、優秀賞1サイト、グランプリ1サイトの受賞となりました。
スチューデント賞 優秀賞は日本アイ・ビー・エム株式会社「ソードアート・オンライン ザ・ビギニング Sponsored by IBM」です。
そして、スチューデント賞 グランプリは公益財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館「ポーラ美術館「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ」展・特設サイト」です。
続いてはソーシャルサイト賞の贈賞です。
ソーシャルサイト賞のプレゼンターは、昨年ソーシャルサイト賞グランプリを受賞されたソニー株式会社を代表して、坂本裕司様にお越しいただきました。
ソーシャルサイト賞はグランプリ1サイトのみの受賞となりました。
ソーシャルサイト賞 グランプリは資生堂ジャパン株式会社「マジョリ画(マジョリガ)」です。
続いて、プロモーションサイト賞の贈賞です。
プロモーションサイト賞のプレゼンターは、日本アドバタイザーズ協会デジタルメディア委員長 資生堂ジャパン株式会社 小出 誠様です。
プロモーションサイト賞は、優秀賞3サイト、グランプリ1サイトの受賞です。
プロモーションサイト賞 優秀賞、株式会社NTTドコモ「ForONEs(フォーワンズ)」。
同じくプロモーションサイト賞 優秀賞、キリン株式会社「淡麗グリーンラベル GREEN NAME(グリーンネーム)」。
同じくプロモーションサイト賞 優秀賞キリン株式会社「ハートランドビール Slice of Heartland(スライス オブ ハートランド)」。
そしてプロモーションサイト賞 グランプリは、日清食品ホールディングス株式会社「10分どん兵衛」です。
続いては企業BtoCサイト賞の贈賞です。
企業BtoCサイト賞のプレゼンターは、ソーシャルサイト賞に続き、ソニー株式会社 坂本裕司様にお願いいたしました。
企業BtoCサイト賞は、優秀賞3サイト、グランプリ1サイトの受賞です。
企業BtoCサイト賞 優秀賞、株式会社資生堂「日本の美しいものづくり」。
同じく企業BtoCサイト賞 優秀賞、資生堂ジャパン株式会社「就活メーク」。
同じく企業BtoCサイト賞 優秀賞、株式会社名古屋グランパスエイト「名古屋グランパス 公式サイト」。
そして、企業BtoCサイト賞 グランプリは、 KDDI株式会社「おもいでタイムライン」が受賞しました。
最後は、企業BtoBサイト賞の贈賞です。
企業BtoBサイト賞のプレゼンターは、プロモーションサイト賞に続き、資生堂ジャパン株式会社 小出 誠様にお願いいたしました。
企業BtoBサイト賞は、優秀賞2サイト、グランプリ1サイトの受賞です。
企業BtoBサイト賞 優秀賞、貝印株式会社「KAI FACT magazine(カイ ファクト マガジン)」。
同じく企業BtoBサイト賞 優秀賞、パナソニック株式会社 エコソリューションズ社「住まいの設備と建材 カラーコーディネイションシステム」。
そして企業BtoBサイト賞 グランプリは、株式会社モリサワ「株式会社モリサワ コーポレートサイト」が受賞しました。
受賞された企業の皆様、誠におめでとうございます。
贈賞式終了後には、贈賞パーティーが開かれました。多くの方にご出席いただき、互いの親睦を深めていただきました。
贈賞パーティーの模様
乾杯の挨拶
日本アドバタイザーズ協会
デジタルメディア委員会 副委員長
日本アイ・ビー・エム株式会社 山口 有希子様
本日は受賞された企業の皆さま、Web人賞を受賞された個人の皆さま、本当におめでとうございます。今年はいろんなネガティブな、あまり良くないニュースもございましたが、我々皆でこれを機会にして、デジタルマーケティング業界全体が健全な発展をするよう、努めていかなければいけないんじゃないかと心から思っております。
締めの挨拶
アビームコンサルティング株式会社
本間 充様
(前 公益社団法人日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会 代表幹事)
Webグランプリは(前身の)企業ウェブ・グランプリから数えて10回目、Web人賞は(前身のWebクリエーション・アウォードから数えて)14回目だそうです。かなり歴史のある賞になってきています。
今日皆さんにお渡ししたトロフィー、どこかの賞と似たトロフィーだと思いませんでしたか。「企業グランプリ部門」のトロフィは、企業ウェブ・グランプリが始まった当初から、絶対会社の中で、プレゼンスが上がるトロフィーを渡さないと受賞の皆さんが会社の中で目立たないだろうと思ったので、そこのトロフィー作っている会社に発注しています。
賞を取られた方は、トロフィを会社の中で飾って是非アピールしていただきたいのと、もう一つ、是非パートナーの会社の方にもトロフィーを貸し出してあげてください。色々な方が、サイトに携わっていると思うので、企業の中で飾るだけじゃなくてパートナーさんの方にも是非トロフィーを貸し出してあげて、あの会社のこの作品でこういう風になったんだよ、という風に言っていただきたいのがお願いです。
Web人賞を受賞になられた方は本当におめでとうございます。業界を牽引された方、それから、色々なWebの業界のために貢献された方をWeb人賞として表彰させていただいております。
こちらの方は申し訳ないですけど、個人に相当力があるはずなので、個人で賞を取ったって言いふらしてください。何故こんな事を言っているかというと、是非とも来年以降もこの賞を盛り上げたいので、今年受賞された方に輝き続けていただきたい。その会社の方たちのメンバーの方たちが、来年も思いっきり仕事を会社の中で楽しくやって欲しいというのが、僕たちの狙いです。
是非皆さんと共に来年も、Webグランプリをもっと大きな賞にしたいですし、もっともっとこの賞のプレゼンスを上げて、いろんな会社の人達に参加していただきたい、という風に、僕は事務局のメンバーでもWeb広告研究会のメンバーでもないんですけど、代弁してお伝えをしますので、是非よろしくお願いします。
ただ今、紹介にありました日本アドバタイザーズ協会の鈴木でございます。
本日受賞された皆様、それからノミネートされた皆様、誠におめでとうございます。開会に先立ちまして一言、ちょっと高い席からですが、ご挨拶を申し上げたいと思います。
ご存知のように広告の環境は劇的に変化をしておりまして、そのスピードは全く信じられないくらい早く、ICTの革新によって生活者の情報を取り扱う態度が大きく変わってきていると考えております。
様々な情報がインターネットと融合し、去年あたりから、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、全てのメディアがインターネット領域での新しい事業モデルを展開し始めました。最近、そのような様々なニュースを見ていますと、その成果が楽しみです。今年になって成果が徐々に出てきているようなので、2017年度は大変楽しみです。
またデジタル広告そのものも、様々なアイデアによる新しい手法が日々創られ、付加価値の高い、考え付かなかったような新しい広告モデルが次々と紹介されている毎日です。生活者が完全にメディア化しておりまして、今までの企業文脈でのプッシュ型の広告から、徐々にその生活者の文脈で語っていくことが必要になってきた時代になっています。
そんな中、やや旧態依然としたJAAのフォーメーションではありますが、11月にデジタルメディア委員会を立ち上げました。本日おいでいただいております資生堂の小出委員長、日本アイ・ビー・エムの山口副委員長を核に、デジタル広告の取引の透明化、それから効果の可視化という大きなテーマに向かって今、議論を始めました。
またちょっと別口でありますが、電波委員会ではデータ整備ワーキンググループというのがありまして、これがデジタル広告に相対するテレビ広告についても様々なKPIを開発したいという事で、融合して動いていくと思います。
そのような動きを始めまして、いよいよデジタルシフト本番という事であります。
このデジタル広告市場の伸長により、(従来の)広告モデルというのは「枠を買う」という事を中心にやっておりましたが、枠ではなくて効果を買う、あるいは、管理をしていくと、そんな広告モデルに変化しつつあるという風に思います。
これもJAAのテーマの一つでもありますが、「互いに対話をする」という事が一番目に書いてありますが、広告主と代理店、メディアという旧来の関係から、互いに対話をし続けるパートナーとして取り組んでいこうと、取り組まなければいけないと考えております。
ここにお集まりの皆さんは、その変化を感度高く感じている最先端の方たちと存じます。皆様と共に広告価値を再定義し、さらに量的な拡大を図っていきたい、という風に考えてます。
これから行う贈賞式も、私どものそうした強い願いを込めたものでありまして、この贈賞式を通じて、広告の価値を皆様と共に高めていく方法、それから新しいコミュニケーションを作りあげるヒントを、入賞された皆様からご披露いただけるという風に思っております。皆様方には引き続き、ご支援、ご指導の程、よろしくお願いします。