Webグランプリ

第3回Webグランプリ「Web人部門」受賞者

Facebook Twitter はてぶ

Web人賞

植木 真

植木 真 氏

株式会社インフォアクシア 代表取締役

受賞理由

高齢者・障がい者を含む全ての人がウェブを利用できるようにするためのウェブアクセシビリティに関して長く尽力されています。コンサルタントとして活動しながら、今年度は東京のみならず仙台・大阪・高松・岡山など各地でウェブアクセシビリティに関するセミナーも開催しています。

また、「ウェブアクセシビリティ基盤委員会」の委員長として、JIS 規格「JISX 8341-3」の普及に向けた取り組みや関連情報を発信する会を継続的に率いています。すでに幅広く社会にとって重要なインフラとなっているウェブを多くの人にとって利用しやすいものとする、これまでの継続的な取り組みを評価し、2015 年度中に予定されている JIS X 8341-3 改正にあわせて今回の受賞となりました。

受賞についての一言

この度は、本当に栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。

過去に、このWeb人賞を受賞された皆様と比べまして、まだ私自身は、この賞に値する程の実績は残せていないと思っています。そういう意味では、こうして表彰いただいて壇上にいる訳ですけれども、大変恐縮しています。

ウェブアクセシビリティについて、普段、私は大手企業のWebサイト確保あるいは、JIS規格、W3Cのガイドラインを対応といった所でお手伝いをさせていただいております。近年、ウェブアクセシビリティを確保するという事が、法律で義務化されるという動きがいろんな国で進んでおります。それを受けて、実際に最近多いのが、グローバル企業の担当者の方から、そういった背景から対応を始めたいというご相談であったり、実際に、そういった事がきっかけでお手伝いをさせていただいたりしています。今日、浅川賞の贈賞式の中で、浅川さんが、ウェブアクセシビリティを、見つめ直す時が来ているかもしれないという事をおっしゃりました。まさに、今、そんな状況がありまして、もともと、ウェブアクセシビリティというのは、障害がある人が、Webを使えるようにする事、という様な捉えられ方をしてきました。ただ、近年、皆様ご存知の通り、「マルチデバイス」「マルチスクリーンサイズ」、利用環境は、多様化して来ております。当然、利用者が、Webを使う時のコンテキスト、これもどんどん多様化して来ております。そんな中で、より多くのコンテキストで、より多くのユーザーが、ストレス無くWebを使えるようにする、その為の1つの品質基準になるべき物が、ウェブアクセシビリティなんじゃないか、そんな捉え方、新しい捉え方が、国内外でされ始めている所でもあります。

私の目標は、ウェブアクセシビリティという言葉が無くなる位、Webにとって、アクセシビリティを当たり前にする事です。今回この賞をいただいた事を励みにさせていただいて、その目標に向かってこれからも邁進して行きたいと思います。本日は、どうもありがとうございました。